解熱鎮痛成分 アセトアミノフェン

アセトアミノフェンはプロスタグランジンの生成を抑えないタイプの解熱鎮痛剤です。ただ、薬理作用については十分に解明されていない部分もあります。効果的には鎮痛も解熱もそこそこといったところですが、副作用、特に胃腸障害は少ないのが特徴といえそうです。

またアセトアミノフェンは小児で唯一処方してもらえる解熱鎮痛剤でもあります。OTCの子供用の熱さまし、風邪薬に配合されている解熱剤ももちろん全部この薬です。医療用では、カロナールもアンヒバもアルピニーもコカールもぜーんぶアセトアミノフェンです。服用量そのものは年齢あるいは体重で決まっているのでどれをとっても大差なし。風邪薬では他の成分の配合の割合で変わってくると考えていいと思いますね。咳を止める効果が強いとかアレルギー症状に強いとか。

小児の場合、解熱鎮痛剤がどうしてこの成分だけになったのかというのは、例のインフルエンザ脳症と関係しているのは皆さんよくご存知ですよね。以前はボルタレンもポンタールも小児で使用できましたが、インフルエンザ脳症との因果関係が否定できないということから使用ができなくなりました(ポンタールは鎮痛剤としては使用可能です)。だからといって必ずしもアセトアミノフェン製剤が安心かというとアセトアミノフェンでも脳症の症例は出ているので一概に安全だとは言えません。脳症にはアレルギー反応が関与しているとも言われていますし、今後の研究成果を待たないといけませんね。ただ、こういった研究成果が出るということは不幸にして脳症になってしまった子供さんがいるということですから、子を持つ一人の親としては複雑な心境です。

大人での特徴を考えるとすれば、中枢での鎮痛効果があるので、微熱があって頭が痛いといったような風邪の場合には有効と考えられます。のどの痛みや関節痛がある場合はやはりイブプロフェンのほうが効果はあると思いますね。

ただ、安全といわれるアセトアミノフェンですが大人の場合はちょっと事情が異なってきます。昨年の5月に添付文書の改訂があったのですが、アルコール摂取者での重篤な肝障害の副作用と過剰摂取による中毒に関する報告です。詳細は別に機会を設けて解説しますが、アルコールに関しては基本的には日常的に大量にアルコールを摂取している人が対象になります。また、過剰投与は自殺目的も含めた大量服用なのですが、中毒量が以外に少ない量なので、風邪薬としてあらゆる薬に配合され流通している事情を考えると見過ごせませんね。市販薬で約680商品と言われていますが、これは同じ商品で規格の違うもの(24錠入りと48錠入りでは異なると考える)としていると考えられます。自分が調べた限りでは約120品目でした(一覧は作成中です)。

さて残る解熱鎮痛剤成分についてですが、これといった特徴がないですね。他の解熱鎮痛剤と併せて効果の増強を図るといった使用法みたいですね。ですので基本的には説明した3剤を中心にしてそれにどの薬剤を組み合わせるかで解熱鎮痛の効果が変わってくると思います。そういったところを考えることで解熱鎮痛については症状に合わせてある程度薬が選べるようになると思います。次は鎮痛剤の効力比、配合パターンを見ていきましょう。

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市販薬(OTC) | コメント(0) | トラックバック(0)2006/01/15(日)01:18

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