発熱はどうして起こる?
解熱鎮痛剤の比較に移る前に比較の根拠となる発熱と痛みについて簡単に見ておきたいと思います。では早速発熱についてみていきましょうか。
体温は朝低く夕方最高になり、また次第に低くなるという1日約1℃の日内周期変動を示します。この変動はほぼ一定しているので、これに異常があれば病気など体調の変化を示していることになります。これが私たちが「熱がある」といっている状態ですね。発熱の最大の原因は最近やウイルスによる感染症で、その他に悪性腫瘍、薬物過敏、脱水症などがあります。ちなみに風邪の原因となる細菌やウイルスは約200種類あるので、インフルエンザワクチンを接種したからといって風邪にかからないわけではないのでそのあたりは誤解のないようにお願いしますね。
体温の調整は、体温調節中枢が担っていて体内での熱の産生と体表面などからの熱の放散のバランスを保っています。
発熱は、体温の調節位置が通常より高いところにセットされることにより起こります。このとき体温調節中枢の働きそのものは正常なことがほとんどです。つまり39℃の熱が出たとすると、39℃に体温が保たれるように、熱の産生と放散が体温調節中枢の働きにより調整されていることになります。
悪寒(寒気)は、たとえば体温40℃に調整温度が上昇すると、血管の温度は基準温度より低いので、体温を上げるように反応が起こります。このときの温度のずれによって寒気を感じることになります。副腎皮質からエピネフリンが分泌され、熱を逃がさないよう皮膚の血管が収縮して冷たくなり、鳥肌、振戦をおこします。この後体温が基準値以上になると悪寒はなくなることになります。
熱が下がるときは悪寒のときとは逆の反応が起こることになります。体温を上げる原因が取り除かれると、標準体温に基準値がリセットされるので、今度は逆に血管が拡張して熱を放散する方向に働き、さらに発汗作用により熱が下がることになります。
解熱鎮痛剤は、この体温調節中枢に働きかけることにより体温を下げるとされています。また、プロスタグランジンと呼ばれる物質の生成を抑制するタイプの薬では、発熱の媒介物質のプロスタグランジンEを抑制することでも効果を発揮します。
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